THINK TANK / トレーニング · 3.1

ブロックチェーン・プロジェクト運営マップ:全体像の理解から実践へ

一枚のマップで、ブロックチェーンの基礎、暗号資産、マイニング、チェーン基盤、応用、運営と成長をつなぎます。デジタル経済体、全体計画、トークン経済のモデルを通じて、プロジェクトの要素を議論できる全体像に整理します。

ブロックチェーン・プロジェクトは、技術、事業、資本、組織の課題に同時に向き合うことが多くあります。一つの部分だけを見ると、用語を多く知っていても、プロジェクトがどう動くのかは見えにくくなります。

この研修資料では『ブロックチェーン・プロジェクト運営マップ【3.1】』を主図として、分散した知識を一つの構造に整理します。まず要素を把握し、次に関係をたどります。最後に具体的なプロジェクトに戻り、価値創造、協働のルール、運営上の仕組みがつながっているかを確認します。

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1. 学習目標:プロジェクトの全体像を捉える

読解と演習を通じて、三つの判断を試みます。誰のために価値を創造するのか。参加者が協働を続ける理由は何か。技術、トークン、資本、運営がその過程をどう支えるのか。

マップは観察と議論の手がかりを提供します。概念の暗記だけにとどめず、自分のプロジェクト説明、役割の関係図、ルール一覧として学習成果を形にします。

2. 六つの視点:まず全体像をつくる

原図の外周は六つの領域に分かれています。番号順に読むことも、最も理解が曖昧な領域から入ることもできます。その後、全体図に戻り、他の領域とのつながりを確認します。

01 ブロックチェーンの基礎
技術構成、発展の過程、基本概念から、共通の言葉を確立します。
02 暗号資産エコシステム
発行、取引、ウォレット、参加者の役割を把握し、トークンの流通を理解します。
03 マイニング・エコシステム
計算能力、設備、マイニングプール、インセンティブから、ネットワーク運営に必要な資源投入を考えます。
04 チェーン基盤のエコシステム
パブリックチェーン、コンソーシアムチェーン、各種技術構造を比較し、技術と組織のニーズの関係を考えます。
05 ブロックチェーンの応用
具体的な応用、プロジェクト設計、価値創造の各段階をたどり、技術が事業にどう組み込まれるかを検討します。
06 運営と成長
ユーザー、製品、チャネル、組織、成長過程から、プロジェクトを持続させる条件を探ります。

六つの領域は互いに関係しています。例えば、トークンの用途はユーザーの参加に影響し、ユーザーの行動は運営の仕組みに影響します。運営費用は、資源や資本の組織化にも影響します。図を読む際には、こうした関係を書き出してください。

3. 三つの中核モデル:要素を組み立てる

ブロックチェーンの分散型デジタル経済体

中央上部の図は、生産関係の構造、消費関係の構造、プロジェクト構築を結び、価値、協働、ユーザー、資本の相互作用を示します。

まずプロジェクトの価値の中心を見つけ、供給側と需要側の参加者をそれぞれ配置します。その後、資源投入、価値生産、利用・交換、利益配分の経路をたどります。

国際ブロックチェーン・プロジェクトの全体計画の論理図

中央中部の図は、商業プロジェクト、ビジネススクールと研究院、国際組織と協会、投資・資金調達ファンド、仮想通貨などを扱い、各組織や制度の役割と協働関係を示します。

なぜその組織や制度が必要なのか、何を解決するのか、責任とつながりが明確かを確認します。具体的なプロジェクトでは、実際のニーズに応じて仕組みを選択できます。

トークン経済モデル

中央下部の図は、プロジェクト構築、協働組織、コミュニティ、ファンド、取引を一つの関係図にまとめています。トークンと価値の流れ、参加インセンティブ、プロジェクトの発展との関係を議論するための図です。

演習では、まずトークンの用途と取得条件を文章で説明し、次に流通経路を描きます。各経路について、誰が参加するか、どのような行動が起きるか、どのルールに基づくか、どう記録・照合するかを説明できるようにします。

4. プロジェクト演習:マップから実践へ

よく知っているブロックチェーン・プロジェクト、または議論中の事業構想を選びます。まず実際の問題を明確にし、以下の表に沿って資料を整理します。証拠がない部分は、検証すべき問いとして残して構いません。

具体的なプロジェクトにマップを適用する
観察の視点答えるべき問い作成する資料
価値と需要誰に提供するのか。何を解決するのか。価値はどのように利用・交換されるのか。1ページの価値提案と業務フロー
参加者と協働誰が資源を投入するのか。誰が製品を届けるのか。誰が費用と責任を負うのか。参加者の役割と責任の関係図
技術と記録どの段階で共同の記録が必要か。どの権限を明確にすべきか。技術選択と権限の説明
トークンとルールトークンは何を表すのか。どう取得・利用・分配されるのか。トークンの用途とルール一覧
資本と運営資源はどこから来るのか。費用はどう賄うのか。実際の成長をどう検証するのか。投入・費用・運営目標・振り返りの表

演習後、作成した資料をマップに戻します。明確になった部分、まだつながっていない関係、事実の裏付けが不足する仕組みを確認します。全体の運営に影響する重要な問題から取り組みます。

5. 研修と議論の進め方

  1. まず全体図を見る。 各参加者が最も詳しい領域と最も不慣れな領域を示し、共通の問いをまとめます。
  2. 関係を読む。 中核モデルを一つ選び、資源、価値、ユーザー、トークンの経路をたどって、プロジェクトの動きを説明します。
  3. 演習を行う。 具体的なプロジェクトで観察表を埋め、照合できる資料と検証が必要な仮説を示します。
  4. 全体図で振り返る。 六つの領域と照合して抜けを確認し、次に補う事実、ルール、責任の分担を明らかにします。

議論の最後に、各グループは1ページのプロジェクト説明、関係図、検証事項一覧を作成します。これを次の研究と実践の出発点にします。

6. 資料の出典と歴史データ

この研修の公開日は2019年9月18日です。 本ページでは資料を再編成し、図の配色をサイトのスタイルに合わせています。

主図は『ブロックチェーン・プロジェクト運営マップ【3.1】』の完全な再描画です。原図作者のWeChat ID wmacro、WISER UNIONの出典表示、原有のCC BY NC NDライセンス表示を保持しています。全図を中国語の原図から日本語に翻訳し、構造と歴史データを保持しています。本ページの解説、演習表、議論の進め方は付属の編集資料です。

図中には2018〜2019年前後の歴史データ、プロジェクト例、当時の業界表現が含まれ、いずれも原値を保持しています。当時の時点と統計の定義を踏まえて読んでください。新しいプロジェクトの研究に使う場合は、対象時期のデータとルールを別途確認してください。

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