価値の土台 · 根源と価値
根源と価値 · 価値の土台
短章 8 件
《祖母の教え:大樹になりなさい》 目の前の収穫と長い年月をかけた成長の間で、私は何を選びたいか?
あなたは大樹になるべきだ。小さな苗木のときから大切に育て、少しずつ雲に届くほどの大樹に成長する。風雨を恐れず、災いにもひるまない。下へ根を張ることは、とても重要で欠かせない。だから孤独を守り、寂しさに耐えなければならない。作物を育てる人を羨んではいけない。毎年収穫はあるが、天候次第でもある。環境が変われば麦の苗はすべて枯れ、一粒も収穫できなくなる。
―祖母の教え
《立つことから始め、善に帰着し、正して実行する》 志から行動まで、善と正しさを人の追求にどう貫くか?
立つことから始め、善に帰着し、正して実行する
「立」志を立て、行いを立て、徳を立て、功を立て、言葉を立てる。
「善」善い思い、善い心、善い因、善い縁、善い果。
「正」正直、公正な品格、正義、正道、正しい事業。
立つことから始める
何もしなければ
立つことも、善もない
誰にも起点があり、それは多くの場合、確かな意志と決意から生まれる。「立」には五つの層がある。
● 志を立てる:方向を定める
○ 志を立てるのは人生の旅の第一歩であり、明確な方向と目標を定める。『大学』に「とどまる所を知って初めて心が定まり、定まって初めて静かになり、静かになって初めて安らぎ、安らいで初めて思慮でき、思慮して初めて得る」とあるように、立志は一つの「定まり」であり、定まりが慧を生む。
○ それは未来への展望、夢を貫く姿勢、人生の意味の探究である。個人の成長において、確かな志があってこそ人生の風波を乗りこなし、挑戦や苦境に向き合える。
● 行いを立てる:実行する
○ 志を持ったら、次はそれを実践の歩みに変える。行いを立てるとは行動を重んじ、自分への約束を実行することであり、理論や夢にとどまることではない。修め悟る過程では、実践を通じて初めて人生の意味や世界の仕組みを本当に理解できる。
● 徳を立てる:行動を通じて人格を養う
○ 「孟母三遷」の物語のように、徳を立てるとは行動の中で人格や資質を積み上げることだ。それは人の道徳観、価値観、人生への姿勢を表す。個人の成長と修悟において最も核心的な部分であり、その人の価値と影響力を決める。
○ 生涯を通じて高い道徳性と修養を追い求め、清らかな徳と正しい行いを備えた人になろうと努める。どんな苦境や誘惑に直面しても道徳原則を守り続け、良心と道徳を行動の羅針盤とする。
○ 徳を立てるのは自分のためだけではなく、社会によい影響をもたらすためでもある。高い徳を持つ人は社会の模範となり、他人に影響を与え、社会全体に前向きな力をもたらせる。
● 功を立てる:影響を広げる
○ 「愚公山を移す」の物語のように、徳を立てた後には、その人の価値観と人格が行動や決断に影響し、社会、家庭、チームに深い影響を及ぼす。
○ 功を立てるとは、その影響の現れであり、個人の価値が肯定され、認められることだ。さまざまな分野や階層で絶えず価値を創り、社会、家庭、組織によい変化をもたらすよう努める。功を立てるとは、理想だけでなく実践も持ち、実際の行動によって世界を前進させることを意味する。
○ 一時の成功や成果に満足せず、持続的に、少しも気を緩めず社会に貢献し、長期的な価値を創る。
● 言葉を立てる:知恵を伝える
○ 「百家争鳴」の物語のように、言葉を立てることは、個人の成長、修悟、発展の最終的な成果である。
○ それは自分の経験、知恵、見解を人と分かち合い、成長と進歩を助けることだ。
○ 言葉を立てるとは、口頭で伝えるだけでなく、行動、姿勢、価値観で模範を示すことでもある。暮らしの中で、行動だけでなく言葉によっても、自分の見解、経験、知恵を分かち合う。それは知識や理念を受け継ぎ、人を啓発し、向上へ導く責任を持つということだ。
○ 言葉を立てることは、後世への貢献でもある。よい言葉や思想は種のように人の心に根づき、芽を出し、世代を超える宝となる。
善を帰着点とする
行う
善でなければ、立つすべがない
あらゆる探究と実践において、究極には善を積むことを最高の基準と帰着点とする。「善」には五つの側面がある。
● 善い思い:思考の起点
○ あらゆる行動や感情は、一つの思いから始まる。善い思いとは内なる最初の前向きな考えや意図であり、善良さや正しさへの憧れだ。それはすべての前向きな行動の起点であり、人生の道の第一歩の方向を定める。
● 善い心:内なる原動力
○ 善い思いが持続し積み重なると、善い心が形づくられる。それは心の奥底の善に対する真摯な感情と絶え間ない探究である。正しいことをし続ける内なる原動力であり、信念である。
● 善い因:行動の始まり
○ 善い心を持つと、具体的な行動へと促される。この前向きな行いが善い因であり、善い思いと善い心の具体化であり、未来のよい結果の直接の原因でもある。
● 善い縁:環境の応答
○ 善い因は外の世界に連鎖反応を起こし、善い縁を生む。善い縁とは私たちの前向きな行動が引き起こす良好な外部環境や要因であり、運命づけられたよい機会と条件でもある。
● 善い果:結果の現れ
○ 善い思い、善い心、善い因、善い縁は、最後に善い果という結果へと導かれる。善い果はそれまでのすべての段階の結末と報いであり、よい成果と還元を表す。
正して実行する
これを行う
正しくなければ、すべて空となる
あらゆる実践で正直な姿勢を保ち、正しいやり方を貫き、行動と道徳基準を一致させる。「正」には五つの段階がある。
● 正直:誠実かつ公平に行う
○ 正直は、すべての事業家の内なる原則であり、道徳の座標である。真実、誠実、公正を守り、どの瞬間にも偽りなく、隠さず、偏らないことを求める。商業の世界では、公平な取引、誠実さと信頼、自分をありのままに示すことを意味する。
● 公正な品格:チームを公平に扱う
○ 公正な品格は、正直という原則がチームや組織に表れたものだ。公正な文化を守り、一人ひとりを公平に扱い、事業の方向をチームの価値観と一致させることを求める。
● 正義:商業の均衡
○ 正義は、外部市場の公平と均衡を表す。事業においては、あらゆる協力相手、顧客、競争相手との関係で公平と正当性を保ち、他人の権益を損なわず、市場の正常な秩序を守ることを求める。
● 正道:発展の道筋
○ 正道は、事業が発展する正しい方向と道筋を示す。長期的、持続的、調和的な発展の方向を表し、利益を求めると同時に社会と環境の調和と均衡も保つ。
● 正しい事業:原則を仕事に生かす
○ 正直、公正な品格、正義、正道は、最後には事業の成果、すなわち正しい事業に表れる。それは前向きな原則と価値が実際の事業に現れたものであり、それまでのすべての段階の結末と報いであり、事業の成功の最終的な印でもある。
《奴隷根性》 暮らしに物質の追求しか残らなければ、理想と責任はどこへ置かれるか?
中国人がこの世に生きる究極の目標は、基本的に、よく食べ、よく飲み、よい所に住み、よい物を使い、よい交尾をすることだ!
これを実現するには強い経済基盤が必要だ。だから中国人の生存の動力は、実は一文字、金だ。
高等動物である人が持つべき理想、信仰、個人の価値、社会的責任などは、中国人には一銭の価値もない!
だから中国人は、追求するものがある人を「格好つけやがって」と嘲笑う。
《立つことから始め、善に帰着する》 どんな信条で、一生の探究と行動を律したいか?
立つことから始め、善に帰着する
立てる:志を立て、徳を立て、功を立て、言葉を立てる
善:人に善くあり、自分に善くあり、利他と大きな愛を持つ
「立つことから始め、善に帰着する」を、私が一生あらゆる手段を尽くして追求する人生の信条とする。
《厚い徳で物事を担う》 知識、富、力が増えたら、私は何を担う準備をしているか?
厚い徳で物事を担う
厚い徳とは何か?
清らかな志だ。
物事を担うとは何か?
どれほど大きなことをするかだ。
つまり、清らかな志の大きさだけ、大きなことができる。
どれほどの事を担えるかによって、成せる事の大きさが決まる。
どれほどの金を担えるかによって、扱える金の大きさが決まる。
何人を担えるかによって、率いられる人数が決まる。
心を修めることは徳を修めること! 修行は命を修めること
豊かな学識は他人を征服するためではなく、自分の小ささを見極めるためだ。豊かな富は贅沢を誇るためではなく、善を広める責任を増すためだ。高い地位は孤高を楽しむためではなく、人々を率いて前進するためだ。強い力は弱者を虐げるためではなく、自由に呼吸するためだ。
力を得るのは私欲を満たすためではなく、より偉大な使命を担うためだ!
《金では買えないもの》 金で条件は買えても、本当に必要な感覚まで買えるだろうか?
1、寝床は買えても、睡眠は買えない。2、家屋は買えても、家庭は買えない。3、肉体は買えても、愛は買えない。4、食べ物は買えても、食欲は買えない。5、服従は買えても、尊敬は買えない。6、娯楽は買えても、喜びは買えない。7、お世辞は買えても、忠誠は買えない。8、時計は買えても、時間は買えない。
《方法より先に価値を》 有効な方法を探す前に、価値に照らした境界を定めているか?
まず価値を確立し、その後で方法を選ぶ。価値の境界がなければ、方法が有効なほど逸脱も大きくなる。
《善、正しさ、長期性》 追求する価値のある目標は、どんな検証を経る必要があるか?
どんな目標も、善、正しさ、長期性という三つの検証を受けなければならない。