天道と人の道 · 根源と価値
根源と価値 · 天道と人の道
短章 5 件
《修悟の始まりと「敬天愛人」》 一度の経営実践は、生活と価値への私の理解をどう変えたか?
2016年、余世維先生を通じて、中国の「盛和塾」のビジネスモデルと経営モデルを整理した。塾の仲間と仕事をする中で、稲盛和夫氏の「敬天愛人」に触れ、自分の人生の目標や価値観を改めて考えるようになった。
経営モデルを整理すると、この考え方が意思決定や戦略、日々の仕事にも関わっていることが分かった。企業経営だけでなく、どう生き、人と接し、社会に貢献するかという話でもあった。
この仕事は、その後の仕事の進め方と価値の捉え方に影響した。物質的な蓄えに加え、人とのつながり、自然との関わり、社会への貢献も大切だ。それ以来、「敬天愛人」を生活の指針にしている。
天を敬うとは、自然の理、人の世の正道、すなわち天道に従い、人に善くあることだ。言い換えれば、人としての正しい道を守ること。人を愛するとは、自分だけの欲を捨て、人を思いやり、利他の心を持つことだ。
敬天:
「敬天」とは物事の本性に沿って行うことだ。ここで「天」は客観的な法則、つまり物事の本性を指す。稲盛氏は正しいことを正しい方法で貫くことを基準とし、十二の経営原則を掲げた。①事業の目的、意義を明確にする、②具体的な目標を立てる、③強烈な願望を心に抱く、④誰にも負けない努力をする、⑤売上を最大限に、経費を最小限にする、⑥値決めは経営の根本である、⑦経営は強い意志で決まる、⑧闘争心を燃やす、⑨勇気をもって事に当たる、⑩常に創造的な仕事をする、⑪思いやりと誠実さをもって人に接する、⑫常に明るく前向きに、夢と希望を抱き、素直な心で世に処する。これら十二条はいずれも物事の本性が求めるものであり、それに従って行えば、行く先々で勝利できる。
愛人:
「愛人」とは人の本性に沿って人として生きることだ。ここで人を愛するとは「利他」であり、人として生きる基本の出発点である。利他は自利につながる。「自分本位」から「他人本位」へ転じ、他人を主体とし、自分は人に仕え、助ける者となる。企業では「利他経営」となり、その「他」は顧客を指す。広義の顧客には、お客様、従業員、社会、利害関係者が含まれる。「企業本位」から「顧客本位」へ転じ、心から顧客に尽くす。もちろんまずお客様に尽くし、すべてお客様の視点で考え、その要望を満たす。顧客のために価値を創れば、企業もその価値を分かち合える。
敬天愛人には、畏敬の心、感謝の心、利他の心が含まれる!
《天道と聖徳》 万物の法則に従うことを、人との接し方や行動にどう生かすか?
天は陽によって万物を生み、陰によって万物を成就させる。生むことは仁であり、成就させることは義である。ゆえに聖人が上に立てば、仁によって万物を育み、義によって万民を正す。天道が行われれば万物は従い、聖徳が修められれば万民は感化される。大いなる順応と感化が、その跡を見せず、なぜそうなるかもわからないことを神妙という。ゆえに天下の人々の根本は一人にある。道は遠いものだろうか。術は多く必要だろうか。
周敦頤『通書・順化第十一』
《風水》 風水を語るとき、自分の最初の思いも振り返るべきではないか?
風
方向
最初に心に起こる思い
あなたの初心
水
運ぶもの
万物の根源
載せることも覆すこともできる
風が整い
雨が順う
最初の思いが善ければ
風水も当然よくなる
《利他を具体的な関係に生かす》 法則を尊重することと人を思いやることを、具体的な関係でどう両立するか?
法則を畏れ敬うとともに、人の置かれた状況を尊重し、利他を具体的な関係に生かす。
《物事の本性に沿って行う》 物事に関わる前に、それ自体の法則を理解しているか?
まず物事の本性を理解し、その後で関わり方を決める。